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【SpecialTheme2 ラグビー】2019年ラグビーワールドカップへの道 ~元トップラガーマン坂下氏、桜庭氏に特別インタビュー

ラグビー

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新日鐵釜石ラグビー部の日本選手権7連覇の歴史、クラブチーム『釜石シーウェイブスRFC』の存在、2019年ラグビーワールドカップ開催地への選出など、
釜石を『ラグビーのまち』と呼ぶ理由は揃っています。
しかし現在、ラグビーが釜石市民にとって身近なスポーツかと問えば、疑問が残ることも事実です。

2019年ラグビーワールドカップに向け、本当の意味で『ラグビーのまち』になることができるのか。元選手のインタビューを通し、釜石の可能性を探りました。

 

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坂下功正 Kosei Sakashita

1953年岩手県宮古市生まれ。新日鐵釜石ラグビー部の全盛期、スクラムハーフ、スタンドオフとして活躍。現在は釜石シーウェイブスアドバイザー。

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桜庭吉彦 Yoshihiko Sakuraba

1966年秋田県生まれ。ポジションはロック。ワールドカップに3度出場。現在は釜石シーウェイブスディビジョンマネージャー。

 

―― 1979(昭和54)年から1985年まで、新日鐵釜石ラグビー部は日本選手権7連覇という圧倒的な強さでした。坂下さんは1977年に入社し、V2以降スタメンとして活躍されています。当時のチームの強さの秘密を教えてください。

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精神的に強かったんじゃないかな。北の鉄人と言われたこともあるけど、12月に入ると、寒くて練習できないこともあって。だからボール持たないで、ずっと走ってたよ。とまると凍えちゃうから。桜庭も陸上部だと思ったんじゃない(笑)  グラウンドに霜が降りて、スパイクが刺さらないこともあったね。

――過酷な環境ですね。

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毎年優勝していく毎に、練習がきつくなるのよ。もういやってくらい、走る練習だった。

――桜庭さんは7連覇を達成した翌年度の4月に入社されていますが、当時のチームの雰囲気はどうでしたか?

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やはり意識が高かったと思いますね。日本一という明確な目標がありましたから。選手のラグビーに対する位置づけ、意識は高かったと思います。

坂下さんはすばらしいラグビー技術をもった選手です。ポジションも、フォワードとバックスをつなぐ役割でしたので、坂下さんに信頼してもらえるようになりたいと思って、練習に取り組んでいました。

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桜庭さんに言ってもらえると光栄ですね。

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身長差は27㎝。ラグビーはポジションにより体格が全く異なります。

 

――日本選手権は、6万人のラグビー場が満員になるほどの人気だったとか。

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やっぱり何がいいって、釜石という田舎のチームが、都会のチームを破って帰ってくるという、浪花節じゃないけど、演歌みたいなところがあるじゃない。そういうのもいいねと言われていたよ。

――当時の釜石でのラグビーの人気、チームの人気はどうでしたか?

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新日鐵とまちって、多少は温度差があったかもしれない。勝ち進んできてから、まちの人たちも応援に行こうかなという感じが出てきたけど。

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当時は企業チームでしたので、応援は会社の関係がベースでした。ただ他チームよりも、まちの人との関わりや、結び付きは強かったと思います。

 

――地元のファンが多いと思っていたので意外です。2001年新日鐵釜石ラグビー部は、釜石シーウェイブスRFC(以下SW)としてクラブチーム化しています。SWは会員制度もありますが、地元の加入者は多いのでしょうか?

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会員数は現在約2000人で、釜石外の方が多く、市内の方はまだまだ少ないですね。また会員ではなくても、試合を見に来てくれる方をもっと増やしたいと思っています。

――地域に密着したクラブチームになるために、まだまだ課題がありそうですね。

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ただ釜石には、潜在的にラグビーが好きな人は多くいらっしゃると思っています。そうした方にいかに知ってもらい、足を運んでももらうか、その仕組み化が自分の中の大きな仕事ですね。釜石での試合は無料試合ですので、まず見に来てもらいたいです。

――たしかに、小学校の授業にタグラグビーがあることや、地域にラグビースクールがあることなど、他のまちとは少し違うなと感じます。

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そうですね。以前はSWが市の事業の委託を受け、市内の小学校に訪問し、授業の1コマをやるなどもしていました。身近に触れる機会をつくることも1つの切り口だと思います。

また、SWの練習を見に来ていただければ、選手との接点を持つことができますし、最近は選手が試合後に来てくれた方を見送りすることもしています。市民の方との交流の場は、少しずつ増やしていきたいですね。

 

――2019年ラグビーワールドカップ(以下RWC)の開催地の1つに釜石が選ばれたことも、釜石とラグビーの距離を近づける、地元のラグビーファンを増やすチャンスだと思います。どのように盛り上げていきたいと思っていますか?

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SWとしての活動はもちろん、RWCアンバサダーとしても、講演などを通しラグビーの魅力を多くの方へ伝えていけたらと思います。

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私はOB会ですね。釜石って変なチームで、まだOBチームの人気があるのよ。試合をしたいというオファーが一昨年、去年とあって、釜石に来るわけです。OBチームの試合を釜石でやることによって、どんどん盛り上げていければいいね。

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